在中国日本国大使公邸日本庭園 The Japanese Garden in the Japanese Ambassador Residence in China

国名:
中国
Country:
China
住所:
北京市 日本大使館内
Address:
Japanese Embassy, Beijing
竣工年/Date Opened:
1996
分類:
国際機関・在外公館による設置
Category:
International Organizations or Diplomatic Facilities
様式等:
池泉回遊式
Style:
Stroll Garden
面積/Area:
2.0ha
依頼主:
外務省
Client:
Ministry of Foreign Affairs
設計:
(株)日建設計、ランドスケープ担当森山明
Designer:
NIKKEN SEKKEI LTD. (Landscape: Moriyama Akira)
施工:
箱根植木(株)統括責任者:大平暁
Contractor:
HAKONE UEKI LANDSCAPE CONSTRUCTION Co.,Ltd. (Director: Ohhira Akira)
リンク/Link:
 

大使館は日本を代表する施設であり、日本文化を紹介する場でもあることから、日本庭園を設置された。

この庭園は池泉回遊式の日本庭園で日本庭園部分の面積は、約6000m2、計画の当初は庭園のほぼ全体を水が流れていくよう計画されていたが、予算都合でほぼ半分に縮小され、中央の四阿付近から流れ出して池に注ぐような形に変更になった。

日建設計が建設コンサルタントとなり、日本庭園部分は(株)箱根植木が担当することになった。東京都造園職業訓練校の生徒として学んだ元中国留学生に協力をお願いし1995年10月初旬から北京にて現地調査を実施した。日本庭園に使う庭石、樹木を調査し使用材料を見出した後、1995年10月中旬には早速施工の段取りに入った。中国で工事をするとき、中国の行政当局から設計図の承認を受けるのに1ヶ月は掛かるとのことであったが、現地関係者の協力により比較的簡単に取得ができ、仕事はスムーズに進んでいた。

建築設計者の意向で主邸には燈籠は1本も無く、築山と四阿、流れと淹、そして池、植栽(主に松林)と広々した芝生の庭で日本庭園の雰囲気を出した。ただ、日本家屋の前の中庭には、つくばい、燈籠、飛石をあしらい、アカマツ、モミジなどを植えて日本家屋との調和を図った。

 

資料出典及び備考

1)大平暁(1996):中国・北京の日本庭園(在中国日本大使館)、月刊公園緑地協会建設産業7月号:日本造園タイムス社、pp16-20.

2)呂文静:中国に造られた日本庭園に関する研究、(2011年3月)