アウグスブルグ日本庭園 Japanese Garden in Augsburg

国名:
ドイツ
Country:
Germany
住所:
バイエルン州/アウグスブルグ
Address:
Augsburg
竣工年/Date Opened:
1985
分類:
自治体による贈呈設置
Category:
Donated by Japanese Municipalities
様式等:
池泉回遊式
Style:
Stroll Garden
面積/Area:
4,000m2
依頼主:
尼崎市
Client:
the City of Amagasaki
設計:
荒木芳邦
Designer:
Araki Yoshikuni
施工:
荒木造園
Contractor:
Araki Zoen
リンク/Link:
 

西ドイツのアウグスブルグ市では、1985年に市政二千年の記念事業として市の南東部に広がるジーベンティッシュの森(Siebentisch-wald)の一角、植物園と動物園が隣接する位置で庭園博覧会が催された。日本の姉妹都市・兵庫県尼崎市が日本庭園を出品することになり、その設計・施工などの技術指導や協力を依頼され、1983年に現地を調査し、それから二年の歳月をかけて完成したものである。計画地は、もともと幹径50cm余のブナの林で、幅40m弱、奥行き100m余の細長い敷地の中は、起伏の少ないドイツ特有の平坦な地形であった。
計画地の現況を踏まえ、高さによる空間の変化よりも水との関わりや平面的な変化で計画の面白さが出せるように考慮されている。
植物園側に入口を計画、日本情緒豊かな格子戸の門をくぐると、ブナ林を背景に視界が開け、正面の緑陰に佇む井筒のつくばいへと御影石敷の園路が続く。僅かに高い位置の門からは、左手にせせらぎの流れが目に入る。つくばいの手前を左に折れ、さらに御影石敷の園路を進むと石のテラスへと続く。庭の奥へと目を転ずれば、上手からの豊かな清流が森の緑を映し、梢を洩れる日の光を水面にきらめかせながらこのテラスの下に消えてゆく。このテラスは上部からの流れが大和絵風な優雅な曲線を描き、緑輝く光を受けて、水の美しさを意識するように計画された。中央部円形の芝生は、日独交歓の広場として、お祭や野点行事、各種の催しに用いられる場とし、半円のベンチからはL字型に折れ曲がった渡り廊下の裾に設けられた流れの落ち口が幾重にも望まれるよう計画した。上流の水は芝生下のパイプを通し下の滝に導かれる。上の池では左右に四阿を設け、板張りの渡り廊下でつなぎ、落着いた雰囲気の中で独特の豪快な石組みの中を水が流れる様を心ゆくまで満喫できる静かな場所となるよう意図した。本計画のメインとなる滝は落差2m、延長15mで、奥から曲折して6段もの変化を見せて流れ落ちる。静寂な佇まいを見せる池へ注ぐ滝水の様子は、その水音の爽やかさと共に涼味を充分に感じさせ、滝を隔てた四阿からの景観は人々に時の経つのも忘れさせるであろう。

資料出典および備考
1)武田純(2004):荒木芳邦の世界:第4回日本庭園国際シンポジューム
2)特集 日本の庭園作家集(1985):荒木芳邦作品、アウグスブルグ市日本庭園:庭 別冊 第42号:建築資料研究社,pp 18-19、85-87.
3)荒木芳邦(1986):荒木邦芳の世界②海外の作品3選,庭 別冊 第51号:建築資料研究社,pp 94-95、102-105.

The oldest sister-city relationship between German and Japanese cities is the partnership between Augsburg, Germany and Amagasaki, Japan. In 1985, Augsburg celebrated her 200th anniversary, and the Augsburg Garden Expo was held east of the city near the botanical gardens. As part of the event, Amagasaki sponsored the construction of a new Japanese garden. The project site was originally in a grove of beeches with trunks about 50 cm in diameter. The site, which is fairly level, is less than 40 meters in width and more than 100 meters long. The design emphasizes the planes of site rather than the location of its features.
Visitors entering the site pass through a gate with a lattice door and stand in the shade of a tree in front of a granite walkway. From the higher elevation of the gate the murmuring of water can be heard to the right. Moving ahead, a rich growth of trees from the left projects the green of the forest. A low waterfall deposits white water into a pond.